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少年野球で指導者はライセンス制にすべき? スポーツ少年団認定員の立場から具体案を提示します

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ここ最近の記事では、ある少年野球チームの監督が素手でフライの捕球をさせてケガを負わせ、体罰もしていたというニュースから、問題のあるチームで辛い状況ならチームを移籍することも検討してはどうか、スポーツ少年団認定員である私から、監督を擁護するコメントに対する解説指導者が子どもを野球嫌いにさせているということについて、意見を述べていました。

※追記:Yahoo!のニュースがリンク切れになったので、上記のリンク先を朝日新聞デジタルの記事に変更しました

去年、うちも少年野球をやっている兄弟がチームを退団し、別なチームに移籍したという、我が家にとっては過去最大の事件があったので、このテーマに関しては思うところがたくさんあります。

今回の記事で一旦、ひと区切りにしようと思いますが、このニュースが掲載されていたYahoo!のコメント欄にあった「少年野球の指導者はライセンス制にすべき」という意見について、スポーツ少年団認定員である私から、具体案を提示したいと思います。

スポーツ少年団やスポーツ少年団認定員については『少年野球でケガをさせた監督を擁護するコメントに対して、スポーツ少年団認定員の立場から解説します』の記事が分かりやすいと思いますので、ご参考ください。

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ライセンス制について言及しているコメント

Yahoo!のコメント欄から2つほど引用します。

野球もライセンス制にしたら

ライセンス制にすれば馬鹿な指導者は減るだろ

この「ライセンス制」というのは、「指導者に何らかの資格がなければ指導できないようにするべき」ということを言っているのだと思いますが、こちらの記事でもご紹介している通り、スポーツ少年団に登録しているチームであれば、有資格指導者(認定員又は認定育成員)を2名以上配置することが義務付けられており、ライセンス制に近い制度が実は既に存在し、運用されています。

この「認定員」というのが私が取得した資格である「スポーツ少年団認定員」のことです。

スポーツ少年団認定員制度の課題

ライセンス制を求める声を発する方が期待していることとは、野球の技術指導のレベルを上げるためのものではなく、ケガをさせるような指導や体罰をさせないために、常識のある方のみが指導者になれる仕組みが必要、ということでしょう。

スポーツ少年団認定員の資格を取得する際には、そのような「常識」がみっちりと教えられるので、スポーツ少年団認定員の検定試験を合格された方は、大体は良識のある指導者かと思います。
(中には資格を取得することだけが目的になっていて、常識のない指導を繰り返す指導者もいるかもしれませんが)

そして、2名以上のスポーツ少年団認定員有資格者の配置が義務付けられているため、ライセンス制を求める方の期待に応えられるような仕組みに近いものが既にあるという状況です。

しかし、残念ながら、そのようなコメントに完全には応えられないスポーツ少年団認定員制度の課題があります。

それは、「監督や主に指導される指導者(コーチ)に、スポーツ少年団認定員の資格取得を義務付けていない」という点です。

少年野球や他のスポーツでも多くのチームでは、複数のコーチや指導者がいると思いますが、普段、指導する機会が少ない指導者だけが、スポーツ少年団認定員の資格を持っていても、とにかく2名以上配置されていれば義務は守られていることになるのです。

ですので、名義だけ残っていて、実際の指導はされていない認定員の方もいるかもしれません

また、いろいろ見ていると、良識のある指導意識の高い方ほど、率先して認定員の資格を取得し、常識の無い指導者ほど認定員の資格を取得していないように見受けられます。

現状から考える、具体案

現状は「スポーツ少年団認定員の制度があり、また、課題もある」という状況なのですが、この現状から具体案を提示してみたいと思います。

具体案

  • 監督、および、普段指導している指導者は全員、スポーツ少年団認定員(以後、認定員と呼ぶ)の資格取得を義務付ける
  • 問題が起きないよう、チェック体制として、少年団(チーム)の直属の上位組織である「市区町村スポーツ少年団」に指導者の管理・指導の権限を強化する
  • 問題が起きた場合、団員と保護者は「市区町村スポーツ少年団」に直接、気軽に報告・相談ができるようにし、「市区町村スポーツ少年団」のスタッフ、団員と保護者、問題のある指導者の3者で話し合いの場を設ける
    (問題のある指導者がコーチの場合は監督も含む)
  • この場合、問題のある指導者都合で1ヶ月以内に話し合いが行えなければ、指導者は認定員の資格失効とともに、指導できなくなる
  • この状況で資格失効した指導者は、二度と認定員の資格取得を認めず、今後、指導者にはなれない
  • 話し合いをして、「市区町村スポーツ少年団」のスタッフが問題ありと判断した指導者には一度は警告、再度、問題を起こした場合、資格を失効させ、今後の資格取得は認めず、指導者にはなれない
  • 話し合い後、「市区町村スポーツ少年団」が指導者に問題があると判断した場合は、ネット上でチーム名と問題の内容、チームとして今後どう対処するかを公表する
    (問題発生の抑止力を高めるとともに、子ども側はリスクがあるチームであることを事前に把握できる)
  • この話し合い以降、指導者が訴えた団員を冷遇する可能性があるため、これを境に、明らかに差別的な対応があった場合も「市区町村スポーツ少年団」に団員と保護者が直接・気軽に報告、相談をできるようにし、同様に話し合いの場を持つ。「市区町村スポーツ少年団」が問題であると判断した場合は、監督、および、差別的な対応をした指導者は資格失効、以後、資格取得を認めず、指導者にもなれない

まとめ

以上がスポーツ少年団認定員である私が提示する具体案になります。

現状よりは相当効果的な案だと考えていますが、指導者側がかなりの負担になるので、問題の無いチームにとっては正直面倒なものでしょう。

そういうこともあるので、現状のような制度に落ち着いていると思われます。

なお、この案はあくまでもたたき台です。1~2日程度で考えたものなので、いろいろと問題があるかもしれません。このような制度を作って運用するためには、相当の議論が必要ですね。

もし制度改革をするとしても、何年もかかりそうなので、現在辛い状況にいる団員や親御さんは制度の改善を待っていては小学生が終わってしまい、一生に一度のゴールデンエイジ期間が無駄になってしまいます。

そのような状況下の団員と親御さんには、繰り返しになりますが、思い切って退団と移籍を検討してみてはどうかと思います。

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