バッティング

少年野球で日本一強いチーム「和気軟式野球クラブ」のバッティング練習内容

学童&中学生のための軟式野球マガジン『Hit&Run(ヒットエンドラン)』の2015年3月号を購入しました。

この号では、2014年夏の全日本学童(高円宮賜杯第34回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント)で優勝した愛媛の「和気(わけ)軟式野球クラブ」(※現在は廃部)が行っていたバッティング練習内容が3ページに渡って紹介されています。

本記事ではそのポイントをお伝えします。

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和気軟式野球クラブの凄すぎる実績

今回ご紹介する記事の冒頭では、和気軟式野球クラブの実績紹介から始まるのですが、その内容が凄すぎます。

公式戦だけで121勝4敗、優勝23回、準優勝2回、3位2回

これ1年間の成績ですよね? 優勝23回は並みの少年野球チームだったら10年くらいかかるところも少なくないのではないでしょうか。。

しかも、日本一になった年の部員はたったの12名とのことで、少ない部員数でどうしてこんなに強いのか興味を持ち、和気軟式野球クラブについて調べるようになりました。

それで、この記事によると練習の7割方を打撃練習に充てていたとのこと。

平日練習は週2日で、4種類の打撃ローテーションメニューが柱ということです。

4種類の打撃ローテーションメニューの内容

このローテーションメニューは、3種類のティー打撃ケース打撃(またはフリー打撃)で構成されており、「より強いライナーを打つ」という大テーマに沿って行っていたとのこと。

  1. 片手テニス・ティー打撃
  2. 鉄棒ティー打撃(テニスボール)
  3. 木製バット・ティー打撃(ソフトボール)
  4. ケース打撃(またはフリー打撃)

【練習1】片手テニス・ティー打撃

目的

右打者の場合、バット操作を担う左腕(左打者の場合は右腕)の、特にインパクト時の理想的な使い方を体得すること

テーマ

強いライナーを打ち返す。

練習方法

  1. 右打者の場合は、テニスラケットを左手で持つ(左打者は右手)
  2. 最初の1球目の前にインパクトの位置でラケットを止める
  3. ラケットの先端が手元よりも高いか確認
  4. 合わせて、ラケットの面が地面に垂直(やや上向き)であることを確認
  5. この時の手首の角度が理想なので覚える
  6. ラケットを引いて構え、トスされたテニスボールを打つ

ポイント

  • ミート率を高める練習ではない
  • テニスラケットの軽さと平たい面は、インパクト時の理想のバットの向きと左手首(左打者は右手首)の角度を確認・習得するのに好都合
  • ボールを打つと、ラケットの先が自然にやや下がるが、下がらないように意識して打つことが大切
  • フォロースルーは何も意識しない

【練習2】鉄棒ティー打撃(テニスボール)

目的

ミート力を上げる。(ボールの芯を打つ)

テーマ

【練習1】と同様、強いライナーを打ち返す。

練習方法

  1. 【練習1】に続いて行う
  2. バットの代わりに600g程度の細い鉄棒を持ち、トスされたテニスボールを打つ

ポイント

  • 細い棒なのでボールの芯を打たないとライナーにならない
  • 【練習1】よりも難易度が上がる
  • ミスショットも多くなるが、できないからこそ反復することに意味がある
  • パワーアップが目的ではないので、両手で楽に振れる軽めのものを使用

【練習3】木製バット・ティー打撃(ソフトボール)

目的

スイング力を上げるブレない体の軸(打撃動作の回転軸)を体得する

テーマ

目指す打球はより強いライナー

練習方法

  1. 【練習2】に続いて行う
  2. やや重めの木製バットで、トスされたソフトボールを打ち返す

ポイント

  • ソフトボールは的は大きいが重く、振るバットは木製でやや重いので、芯を外れて当たると手に痛みが走る
  • そのため、指導者が命じなくても選手が自発的にバットの芯でボールの芯を打とうとする
  • 長期的なこの繰り返しにより、体の軸が安定し、バットを強く振れるようになる

【練習4】ケース打撃(またはフリー打撃)

目的

練習1~3の感覚やスキル、効果を実打で確認する。さらに意図する打球を打つために応用する。

練習方法

  1. 【練習3】に続いて行う
  2. 守る人数(保護者やOB)が多いときは、二塁に走者を置いて1ストライクからケース打撃(時間短縮のため)
  3. 守る人数がいないときは、10mの距離からの全力投球を打つフリー打撃

ポイント

  • 実際に投手が投げたボールを打つとなると、バランスを崩したり、振り遅れたりと思い通りにならない
  • だからこそ練習1~3までのティー打撃で終わらないことが大切
  • ケース打撃ではどこにどういう打球を打つべきか、各自で考えて実践する

まとめ

和気軟式野球クラブの甲斐監督の解説では、ミート力もスイング力も自ずとアップしていけるように「設定」していたとのこと。

口で言って何かを意識させるのではなく、ボールやバットを代えることで、体で覚えていける仕組みを作ったということですよね。

我が家でも少年野球をやっている子どもたちに、朝練などでティーバッティングをしていますが、一部、和気軟式野球クラブのバッティング練習を取り入れ始めました。

後日、この辺についてもご紹介したいと思います。

▼購入した本はこちら

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  1. 日本一への道のり より:

    るーじゅ様

    和気の実績ですが、詳しく調べましたら3月の最後の試合までで公式戦144勝7敗 優勝回数25回 準優勝3回 三位3回でした。2013/10の新人戦から2015/3/22の1年半位の戦績です。(多分取材した時の戦績が出てたんだと思います。ブログ修正する必要はありませんよ(笑))
    なので、勝った時の記憶より、負けた時の悔しい記憶ははっきり覚えてますし、その数少ない負けによってかなり学習することは多かったと思います。

    新チーム結成した当初は過去に70連勝近くしたチームが九州にあったらしく、その記録を抜こうと頑張ってましたが35連勝でストップ(泣)でした。ただ、全国大会に出ることと、その連勝記録を真剣に狙ってましたからモチベーションはその当時から高かったです。
    練習試合含めると、、、、、とんでもない勝ち数だと思います。

    そちらの地方ではどうかわかりませんが、こちら愛媛ではマクドとスポ少が終わると6年生は引退で何チームか連合でチーム作って6年生大会開くんです。(チームに同学年が9人揃う事は今のご時世殆どないですからね)県内の大会は少ないので最後の方は他県に行ってましたよ(笑)

    バッティングの記事改めて見ると、よく考えられてる練習だと思います。
    監督のバッティング理論は天才的でしたから、凡人には中々むずかしかったんですが、
    この雑誌に掲載している内容は比較的分かりやす内容となっていますので、参考に
    してもらえれば幸いです。
    監督は、型にはめるやり方はせずに基本をしっかりさせてましたから、この練習すれば
    成果は必ず出ると思います。

    るーじゅさんの息子さん達も実践されているということなので、ここぞ!
    という時に、その練習の成果は出てきます。

    真剣にやった練習は嘘をつきません!
    打てないのは、練習してないからです。
    これだけやったんだから、打てない訳ない!っと思うくらい練習してください。

    • るーじゅ より:

      日本一への道のり様
      コメントいただき、ありがとうございます!
      1年半でもこの成績はハンパないです……(((( ;゚Д゚)))
      勝ち続けられるからこその試合数にも圧倒されます。。
      1~2回戦で負けたら、こんな試合数はいかないですからね。
      70連勝とか考えられないです。どれだけ強かったのか想像もできません。
      そして、そこを目指したというのがまたスゴい……
      取り入れさせていただいた練習内容は一部ではありますが、とにかく継続して練習あるのみですね!
      親子でがんばります!

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